沖田瑞穂の神話雑記

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zoom RSS 「アバター」の語源はサンスクリット語!――ヴィシュヌのアヴァターラ

<<   作成日時 : 2017/07/10 08:00   >>

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授業でインドの神話の話をするときに、ヴィシュヌのアヴァターラについて取り上げています。
アヴァターラとは「化身」のことで、神などが自身の一部を地上に降すことを指します。
あくまで「一部」を降す、「分身」というイメージです。化身したからといって、
神々の世界からその神が消えてしまうわけではありません。
インドラやシヴァなど、他の神も化身を持ちますが、特に有名で重要なのは、
やはりヴィシュヌの化身です。
主に以下の10種の化身が知られています。

(1)猪 
ヴィシュヌが猪の姿で現れ、水に没した大地をその巨大な牙で救い上げた。

(2)人獅子(ヌリシンハ、ナラシンハ) 
魔王ヒラニヤカシプは大苦行を行い、ブラフマーから
「人間、獣、神、アスラ、蛇によって殺されることがない」という恩寵を授かった。
ヒラニヤカシプは世界を征服した。神々から苦境を訴えられたヴィシュヌは、
人間でも獣でもない姿、すなわち半分は人間で、もう半分は獅子の姿をした
人獅子となってヒラニヤカシプを捕まえ、鋭い爪で引き裂いた。

(3)亀 
神々とアスラが乳海を攪拌した時に、
攪拌棒であるマンダラ山を支えるために亀の姿を取った。

(4)小人 
全世界がアスラのバリに支配された時、
ヴィシュヌは小人の姿をしてバリが祭式を行なっている所に行った。
ヴィシュヌはバリに言った。「全てはあなたの支配下にあります。
王よ、私に、三歩によって覆えるだけの場所を下さい」。
バリは彼をただの小人だと考え、この申し出を非常に喜び、与えよう、と言った。
しかし小人は天と大気圏と大地、すなわち全宇宙を三歩で歩んだ。
ヴィシュヌはアスラから王権と三界を取り戻し、
アスラたちを親族ともども地底に追いやった。
ヴィシュヌはアスラから取り戻した王権をインドラに与えた。

(5)魚
洪水の時に、魚の姿をとって人類の始祖のマヌを助けた。

(6)ラーマ 
『ラーマーヤナ』の主人公

(7)パラシュラーマ(「斧をつラーマ」) 
聖仙ジャマド・アグニの息子パラシュラーマとして現れて、クシャトリヤ(王族)を全滅させた。

(8)クリシュナ 
『マハーバーラタ』に登場する、パーンダヴァ五王子のよき助言者、参謀役。
知略あり、権謀術数に長けていて、
クル族との戦争において奇想天外な策略を案出してパーンダヴァを勝利に導いた。

(9)ブッダ(仏陀) 
(仏教をヒンドゥー教のパンテオンの中に取り込むために、
仏陀がヴィシュヌの化身として組み込まれたのであろう。)

(10)カルキ
遠い未来、カリ・ユガの終わり頃、人々が悪い道徳に従う時、
ヴィシュヌはカルキの姿を取って現れる。
カルキはシャンバラ村のあるバラモンの家に生まれる。
彼は神々から授かった駿馬に乗り、剣を持って邪悪な連中を成敗する。
すべての悪党が殺された時、人々の心は再び清らかになり、
それからクリタ・ユガが再び始まる。


アヴァターラというサンスクリット語は、ネットで用いられる「アバター」の語源なのです。

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