沖田瑞穂の神話雑記

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zoom RSS 原初の愛: エロス、カーマ、ムスヒ

<<   作成日時 : 2015/12/24 09:03   >>

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世界の神話において、「愛」が原初の存在であると語られることがあります。
ギリシャ神話では、ヘシオドスの「神統記」に次のように記されています。

混沌の淵カオスから、ガイア(大地)、タルタロス(地底の暗黒界)、
エロス(愛)が生まれた。
そのあとカオスから、エレボス(闇)とニュクス(夜)が生まれた。
ニュクスとエレボスが結婚し、アイテル(天上の清らかな光)と、
ヘメラ(昼)を産んだ。

「愛」のエロスが、世界創世の三番目――最初期の段階で誕生しています。

インドの愛の神はカーマです。
愛、というと何か清らかなものを想像されるかもしれませんが、
どちらかというと「愛欲」と言った方が近い概念です。
このカーマも、『アタルヴァ・ヴェーダ』によれば、やはり原初の存在で、
世界創世の力となったものです。

「世界」は、「愛」を原動力として生まれた、という考え方が見て取れます。
人間同士が愛によって結ばれ、新しい命が生まれることからの連想でしょう。

似た考え方は、日本の神話にも見られると思うのです。
『古事記』によれば、世界のはじめ、
まずアメノミナカヌシが誕生し、
次にタカミムスヒとカムムスヒが生まれます。
タカミムスヒとカムムスヒは、「ムスヒ」という語を共通して持っていますが、
ムスヒとは生産の力のことです。
ですので、「愛」と近い概念であると言えます。
日本神話でも、ムスヒ――「愛」を原動力として、
その後の世界が確立されていくのです。

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